ようやく時差ぼけも治まりかけ、日常生活に戻ろうとしています。1月27日~2月4日、アメリカ カリフォルニア州「エサレン研究所」での素晴らしい体験をご報告しようと思います。
まず簡単にエサレン研究所のことを書きますね。ここは私と同じ1962年に生まれた「癒しと魂の変容」をキーワードにした様々なワークショップが体験できる「滞在型ワークショップ・リゾート」という感じの場所です。もともとはネイティブ・アメリカン「エサレン族」の聖地でした。クジラやイルカの来る海、キツネや鹿の住む森。そして温泉が湧いています。 1960年代は、ご存知のようにヒッピー文化が有名ですよね。私はまだ子供だったので、よくおぼえていませんが、それまで見なかった長髪の男性、ジーンズ、スマイルマーク、ギターを持ったお兄さんなどを記憶しています。 日本には根付かなかったヒッピー文化ですが、アメリカでは同じものを志す人達が集まって「コミュニティー」と呼ばれる居住地を作り、そのいくつかが、現在も活動を続けています。さすがは開拓民の子孫ですね・・日本では、このようなバイタリティーは、ちょっと考えられません(-_-;)。 そんな世相を背景に、あるお金持ちが自分の土地を提供してコミュニティーを作ったわけです。それが現在の「エサレン研究所」です。初期のエサレン研究所には、世界的に著名なボディーワークの創始者、心理学者などが集まり、温泉を楽しみながら、「癒しと魂の変容」を研究する毎日を送っていたそうです。 エサレンの特徴をいくつか書きます。 まず東西の文化やネイティブ・アメリカンの文化の融合。人種にも宗教にも全く優劣をつけません。人の意見を尊重する。人の感情を否定しない(どのような感情でも。その人にとっての真実だから)。サポートが必要なときは、何の遠慮もなく言えるよう、嫌な思いをさせないよう、「完璧に安全な場所」を作ること・・ この精神はスタッフが入れ替わろうと、全く変わらずに受け継がれ、そして現在では私達のように「訪問する側」にも、言い伝えられている約束のようなものになっています。 さて・・今回のツアーですが、マッサージ研修ではありません。タイトルは「シャーマニック・リトリート」です。 日常を離れ、テレビもオーディオもない自然に抱かれた場所で、かつてそこに生きたエサレン族のように、五感を超えた感覚を使って自分の内面を深く観察する(内観する)、それによって癒しと変容を体験する・・エサレンという「土地」のパワーを体で感じる・・ とてもおおまかですが、そんなツアーなのだな・・と私は解釈して申し込みました。 さて、このツアー、誰が企画運営したと思いますか?(笑)。旅行のプロでもないし、エサレン研究所でもありません。エサレン・ボディーワークを習って施術している、普通のマッサージ・セラピストの女性です。関西で個人サロンをやっている「こやご れーこ」さんという方です。 ある日、彼女のイメージの中に、エサレン研究所の建物「ビッグハウス」の暖炉のある広間に、大勢の日本人が集まって話しをしている・・というイメージが現れたそうです。彼女のすごいところは、「よくわからないけど、このヴィジョンを実現化させよう!。なんとなくいい感じがするから。」と決意したことです。 この始まりからして、まさに「シャーマニック」ですね!!。成田空港で初めて彼女に会うまで、そんな経緯で生まれたツアーとは、全く知りませんでした。いやはや、すごいことを実行したものです・・。 詳しい内容を企画するのではなく、ただヴィジョンに導かれたわけですね。 それからは、仲間数人に相談しながら「どの先生に、何をやってもらおうか。飛行機はどうしよう、バスの手配は・・ビッグハウスを日本人だけで使わせてもらえるのだろうか・・」と、普段の仕事と共に、怒涛のような半年を過ごしたそうです。 先生はシャー・ピアスになりました。かつて初めてボディーワークにレイキを取り入れた、その人です。 まだ日程すら確定していないのに、資格認定コースをコーディネートしている編カンパニーに協力してもらい、毎月郵送される「編レター」にチラシを入れて募集開始。 私はチラシを見て、すぐにピーーン!と来ました。内容も日程もわからないけど、呼ばれている。 場所はエサレン、そしてシャー・ピアス。 これだけでいい、あとの情報はいらない。 素晴らしいことが起こる予感を胸に、半年間、ツアーを心待ちにしていました。 普通のツアーでは有り得ないことですが、主催した「こやご」さんも、シャー・ピアス先生が何をするのか、現地に行くまで全く知らなかったそうです。 シャーなら大丈夫という確信があったので、聞く必要がなかったそうです(←あっぱれ・・)。 そしてシャー・ピアスも、「こんなの初めてだから、何をしようか考えていた」そうなので、質問しても答えられなかったみたいです(笑)。 チラシを見た人から、「何をするんですか?行けばどんな効果があるんですか?」という質問が来ても「わかりません」と正直な気持ちを答えていたそうです。面白いことに、そのような質問をした人は、1人も申し込まなかったそうです。このようなツアーには、そのような事が起こるのですね。 ヒーリングスペースBIOS(ビオス) 写真は太平洋を見下ろすマッサージ用の建物です。お天気がいい時は、2月でも外でマッサージができます(^-^)。ひとつ下の階にある露天風呂に入って待っていると、指名で予約しておいたマッサージ・クルーが呼びに来てくれます。温泉は混浴です。水着など、誰も着ていません。 男性施術者が「ハ~イ、ふみ子~♪」とか言いながら、お風呂まで迎えに来てくれるわけです(笑)。エサレン・ボディーワークは全裸で受けるマッサージですが(タオルはかけますよ)、「完璧に安全な場所」ですから、最初は恥ずかしがっていた日本人も、一度経験すると、かなり羞恥心がなくなるようです(笑)。スタッフも訪問者も、良識のある大人のリゾートです。
by fumiko_iwai
| 2007-02-07 08:30
| ヒーリング
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