1ヶ月くらい前に、あることを祈りました。その答えは「信じて待ちなさい」でした。
待つって、どのくらい?と訊きたい気持ちを押さえて、「そうか、待てばいいのだな」と思いを改めました。そして今回のシャーマニック・リトリートでは、見事なシンクロニシティーを体験することになりました。 モントレーからハイウェイ1という海沿いの道をバスで走り、素晴らしい風景を楽しみながら、段々とエサレン研究所のあるビッグサーに近づいてきました。今回の滞在の前半は晴れたり、小雨が降ったりのお天気でした。 しかし、その雨のおかげで、バスの中で、そして到着直後に虹を見ました。1日に2回も、これほど大きい虹を見るのは初めてです。 私たちが宿泊するビッグハウスは、研究所の広い敷地内にあり、創始者のおじい様が住んでいらした家だそうです。広い芝生があり、すぐ横の階段から海岸に降りられます。この家は住むというよりも、お客様を招いて泊めるために作ったような家でした。ほとんどの部屋に2つのベッド、暖炉まであります。そして大きい居間には現在は家具もなく、ワークショップ用にカーペットが敷いてありました。きっとエサレンの初期には、大勢のボディーワーク関係者が宿泊して、ここで議論などをしていたのでしょうね。 写真は居間の外のテラスです。南向きで日当たりがよく、すぐ下は海岸です。くつろぎながら沖を行くクジラの群れなどを見られます♪ 初日の夜は、ワークショップの「オープニング・サークル」で、居間に大きな座布団を並べ、ゆったりとくつろぎながら輪になって、自己紹介をしました。ちなみに資格認定コースも含めて、集まるときは、必ず座って車座になるのがエサレン流です。 ネイティブ・アメリカンのやり方ですね(^-^) シャー・ピアスの横には、男性が一人いました。自己紹介から察すると、最近できた彼氏のようです(^-^)。その彼が、暖炉の上に中国語の「書」の複写を置きました。「信」という大きい字と、中国語が少し書いてあります。なんの意味があるんだろーと思っていたら、こんな話しをしてくれました。 「今回、シャーとの縁で日本人の皆さんと話しが出来て、うれしく思います。この書は、ある東洋人に禅の教えを受けていたときに、プレゼントされたものです。どんな意味ですか?と訊いたら、必ず知る日が来るので、信じて待ちなさいと言われました。私は17年、待ちました。何度引っ越しても、この書は必ずベッドの上に飾っておいたのです。いつか知る日が来ると信じて。そして今日、ようやく日本人と話す機会を得ました」 この話しはシャーも初めてだったようです。「17年も待ったの?知ろうと思えば、誰かに頼んで訳してもらえるのに・・」と、驚いていました。私達も、彼の「信じる力」に驚きました。 しかし・・同じ東洋人でも中国語はいまひとつ。日本では使われていない漢字が1つあるのです。彼のために訳してあげたいけど、でも自信がない・・ そう思っていたときに、一人の女性が「私、わかります。日本生まれですけど、中国人ですから」と言うではないですか!なんとグループの1人は中国の人だったのです。シャーと出会うことで、この場に呼ばれた彼、そしてそこに中国語がわかる人がいたこと。 書の内容はとても深いのですが、簡単に言えば「信じることで新たな自分へと生まれ変わることが出来る」・・というような内容でした。書の内容までが、見事にシンクロしているのです。 彼に書の意味を知る「準備」が、整ったのでしょう。そして私への(もしかしたら他の人にも)メッセンジャーの役割も担うことになったのでしょう。偶然とは思えない、17年かけて進行するシナリオ。 シャーの彼氏はアメリカ人にはめずらしい物静かで穏やかな、優しい波動の人でした。 禅をはじめ、色々なことを学んで、そして体験して得たものが、彼の雰囲気を作り上げたのでしょうね(^-^)。 信じて待つ。 この日は、その見本を見せてもらったようです。いやはや、「まいりました」の一言です(苦笑)。 翌日のワークショップのひとつに「ブラインド・ワーク」というのがありました。2人一組になり、一人が目隠しをして、もう一人が手を引いて外を歩くという簡単なワークです。何も話してはいけない、無言のワークです。 やってみるとわかりますが、ちょっとした坂道がすごい急勾配に感じたり、まるですぐ先に崖とか穴があるのでは・・など、怖い想像が押さえてもチョコチョコと脳裏を横切ります。 そして目隠しをはずし、自分が歩いたコースを見て、「こんな短い、単純な道のりだったの?!」と驚きました。私だけでなく、ほとんどの人が同じように「安心よりも、大丈夫だろうか・・という気持ちのほうが多く出てきた」と言っていました。 次々に浮かぶ「怖い想像」・・・ これって普段の生活にも十分当てはまりますよね。どうして「私の人生は、ラクな道のりだ。」と思えないのでしょうか。まだ来てもいない未来を「不安なもの、不安定なもの」と勝手に思い込んだり、ちょっとした坂道(困難)も、すごい坂道に思えたり・・。 信じて待ちなさい・・。 見えない人の言う「信じる」とは、「祈りはかなう」ということです。 未来の予測はつきませんが、それでも信頼して進めばいいのです。昨夜の出来事、そしてブラインド・ワークを通してそんなことを伝えてもらったような気がしました。 なかなか自分を(そして自分の未来を)信じきることが出来ない私の揺らぐ心に、「安心していいんだよ」というメッセージを届けてくれた出来事でした。 エサレンでは、建物も標識もすべて手作りです。大量生産品がほとんどありません。代々アートが得意なスタッフが、少しずつ作ったものが大切に残されているようです。材料と思われる廃材やら自転車の部品などが置いてありました(笑)。 ヒーリングスペースBIOS(ビオス)
by fumiko_iwai
| 2007-02-12 20:56
| ヒーリング
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